労働基準法の大改正(14連勤禁止・勤務間インターバル義務化など・審議中)
施行日:審議中(法案提出は2025年末に見送り → 2027年4月以降の施行見込み)
国会審議 → 施行までの進み方
- 1 国会審議
- 2 成立
- 3 公布
- 4 施行 時期未定
まだ国会で審議中の段階です。内容は変わる可能性があります。
30秒でわかる:この改正のポイント
| いつから | 審議中(法案提出は2025年末に見送り → 2027年4月以降の施行見込み) |
|---|---|
| 誰が対象 | 労働者を雇用するすべての事業主(人事・労務担当) |
| 何が変わる | 14日以上の連続勤務を禁止(2週2休を基本に見直す案) / 原則11時間の勤務間インターバルを義務化する案 ほか2項目 |
| 今やること | 自社の連続勤務日数の実態を把握する(14日超がないか)(ほか4件は下のチェックリスト参照) |
かんたん要約
- ●約40年ぶりとなる労働基準法の抜本的な見直しが議論されています。2025年1月に厚労省の研究会報告書が公表され、7つの主要改正項目が示されました。
- ●14日以上の連続勤務の禁止、勤務間インターバル11時間の義務化、法定休日の事前特定義務、「つながらない権利」のガイドラインなどが検討されています。
- ●2025年末に通常国会への法案提出が見送られましたが、内容は引き続き労働政策審議会で議論中です。施行は2027年4月以降になる見通しです。
対象となる人・企業
労働者を雇用するすべての事業主(人事・労務担当)
改正前 → 改正後(何が変わる?)
改正前(これまで)
4週間に4日の休日を与えればよい(4週4休制)
改正後(これから)
14日以上の連続勤務を禁止(2週2休を基本に見直す案)
改正前(これまで)
勤務間インターバルは努力義務
改正後(これから)
原則11時間の勤務間インターバルを義務化する案
改正前(これまで)
法定休日(週1日)を事前に特定する義務はない
改正後(これから)
法定休日を事前に特定する義務を課す案
改正前(これまで)
勤務時間外の連絡に関する法的規律はない
改正後(これから)
「つながらない権利」のガイドライン策定を検討
※ 2025年末に通常国会への法案提出が見送られました。法案は未提出で改正内容・施行時期は未確定です。研究会報告書をもとに引き続き審議中のため、今後の動向にご注意ください。
くわしい解説と実務への影響
段階的なスケジュール
- 令和7年(2025年)1月 厚生労働省「労働基準関係法制研究会」が報告書を公表。7つの主要論点を提示
- 令和7年(2025年)12月 通常国会への改正法案提出を見送り
- 現在(2026年7月) 労働政策審議会 労働条件分科会で引き続き審議中
- 2027年以降(見込み) 通常国会に改正法案提出 → 成立後、2027年4月以降に施行の見通し
検討の流れ(法案未提出)
2025年1月 研究会報告書で7論点提示
2025年12月 法案提出を見送り
引き続き審議中 → 2027年4月以降の施行見込み
制度の全体像
1987年以来約40年ぶりとなる労働基準法の抜本的な見直しが検討されています。テレワークの普及、副業・兼業の一般化、ギグワーカーの増加など、働き方の多様化に対応するための改正です。2025年1月に厚労省の研究会が報告書で7つの主要論点を提示しましたが、2025年末に法案提出が見送られ、現在も審議が続いています。
14日以上の連続勤務の禁止
現行法は「4週4休」で、理論上は最大24日間の連続勤務が可能です。改正案では「2週2休」を基本として14日以上の連続勤務を禁止する方向で検討されています。シフト制やサービス業で連続勤務が常態化している企業は大きな影響を受けます。
勤務間インターバル11時間の義務化
終業から翌日の始業までの休息時間(勤務間インターバル)を原則11時間以上確保することを義務化する案です。現行は努力義務にとどまっています。深夜まで残業した場合の翌朝の始業時刻の繰り下げなど、勤怠管理への影響が大きい論点です。
その他の主要論点
法定休日の事前特定義務、「つながらない権利」(勤務時間外の業務連絡を制限するガイドライン)、副業者の残業通算ルールの見直し、有給休暇の賃金算定方法の「通常の賃金」方式への統一、44時間特例(常時10人未満の小規模事業場)の廃止なども検討されています。
法案提出見送りの経緯
当初は2025年の通常国会に改正法案が提出される見通しでしたが、業種・規模による影響の差が大きいことから、丁寧な議論が必要として見送られました。中小企業やサービス業への配慮措置が焦点の一つです。
実務上のポイント
法案は未提出ですが、研究会の報告書で方向性は示されています。①連続勤務日数の実態把握②勤務間インターバルの現状確認③就業規則での法定休日の特定状況の点検④副業・兼業ルールの整備を先行して進めておくと、法案提出後の対応がスムーズです。
見直しの起点となった研究会報告書
労働時間法制の見直しは、厚生労働省の「労働基準関係法制研究会」での検討が起点となっています。同研究会は2024年1月23日に第1回を開催し、同年12月24日の第16回まで計16回にわたって議論を重ねました。その報告書は2025年1月8日に公表されています。研究会の目的は、今後の労働基準関係法制について包括的かつ中長期的な検討を行うとともに、働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律の附則第12条にもとづく労働基準法等の見直しについて具体的な検討を行うことと位置づけられています。事業主としては、この報告書が今後の制度見直し議論の土台になる点をおさえておくとよいでしょう。
労働政策審議会での「総点検」議論
研究会報告書を受けた検討は、現在、労働政策審議会の労働条件分科会で進められています。2026年3月13日に開催された第207回労働条件分科会では、報告事項として「働き方改革の『総点検』について」が取り上げられました。これは働き方改革関連法の施行後の状況を点検するもので、労働時間に関する希望、裁量労働制、変形労働時間制などの論点について、労使を交えた議論が行われています。具体的な改正内容や施行時期はこの段階では確定していないため、事業主は分科会の議事録や資料の更新を継続的に確認することをおすすめします。
労働時間法制の見直し これまでの流れ
第1回(2024/1/23)〜第16回(2024/12/24)・計16回
労働基準法等の見直しを具体的に検討
第207回労働条件分科会「働き方改革の総点検」
動向の継続確認が必要
出典: 厚生労働省 労働基準関係法制研究会報告書の公表/第207回労働条件分科会 議事録
主な検討項目(研究会報告書より)
| 項目 | 現行 | 改正の方向性 |
|---|---|---|
| 連続勤務 | 最大24日間(4週4休) | 14日以上の連続勤務を禁止(2週2休) |
| 勤務間インターバル | 努力義務 | 原則11時間の義務化 |
| 法定休日の特定 | 特定義務なし | 事前特定を義務化 |
| つながらない権利 | 規律なし | ガイドラインの策定 |
| 副業の残業通算 | 通算方法が複雑 | 通算ルールの見直し |
| 有休の賃金算定 | 3方式から選択 | 「通常の賃金」方式に統一 |
| 44時間特例 | 10人未満の事業場で44時間/週 | 廃止を検討 |
経過措置・猶予
2025年1月に厚労省研究会の報告書が公表され、2025年末に通常国会への法案提出が見送られました。労働政策審議会で引き続き審議中で、施行は2027年4月以降の見通しです。
対応チェックリスト
自社で行う対応の一例です。チェックを入れると進捗がこの端末に保存されます(サーバーには送信されません)。
※ 一般的な対応例です。個別の要否は専門家にご確認ください。
よくある質問
いつから変わる?
14連勤禁止とは具体的にどういうこと?
労働基準法の大改正(14連勤禁止・勤務間インターバル義務化など・審議中)はいつから施行されますか?
対象になるのはどんな人・企業ですか?
何が変わりますか?
注意しておくことはありますか?
法令の原文はどこで確認できますか?
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この改正情報の最終確認日:2026年7月24日